日本ALS協会 千葉県支部「活動・イベント・ニュース」

「ALSと共に闘い、歩む会」日本ALS協会千葉県支部、および協賛・支援の活動とイベントを伝える支部公式ブログ。
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第40回 国際福祉機器展(2013/9/18-20)

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     「コミュニケーション機器」関連のみ見学したが、今回見所の機器として、
    1.「話想(はなそう)」
     今年の春から新発売とのこと。小型タッチパネルと大きなモニター画面のセットで前者はケア側が後者は患者側が見るようにしている。これまでのコミュニケーション機器で改善してほしい事項をかなり取り入れ、かなり使い勝手がよくなっている。タッチパネルは小型軽量なので患者が車椅子外出にも使えるのが利点。
    赤外線ワイヤレスコントローラなどで配線のわずらわしさがないのも良い。問題点らしきものは感じなかったが、やはり「伝の心」と同様、適正なスイッチをどう構築するかがネックとなる。


    2.ファーグ(FARG)
     宮崎大学が開発した筋電位を利用したスイッチシステムの試作デモをやっていた。特殊メガネに設置された4つの電極(眼の上下の部分に当てる)と手首に参照電極を接続し右、または左の瞬きで筋電位が生じる。デモ体験させてもらったが、健常者の筆者ではしっかりと信号が出ていた。しかし、ALS患者でこの程度の信号の出る状態がどのくらい続くかが課題であろう。電極付きメガネをかけたとき、ある程度の応力がこめかみにかかるが、長時間かけるにはこの応力調整ができるようにするべきかもしれない。


    3.New ルーシー
    レーザーポインターのついたメガネを患者が装着し、メニュー画面に照準し、ある時間保持されるとそのスイッチが働く。基本的に頭をある程度動かせること、不安定な動き(眼振など)がないことであるが、メニュー画面(海外共通)が固定され内容を変えられないことがネックとなる。



    5.AT−Scan既存のタブレットPCやスマートフォンがあればこのソフトをダウンロード(何と¥2千円以下!)すればコミュニケーション機器として扱える。BluetoothやWi-Fi付きのスイッチボックス、学習リモコンを併用することでほとんどのことができる。これらを構築できるヘルパーがいれば最も安価にコミュニケーション機器が得られる。ソフトのバージョンアップも普通のアプリと同じ扱いでできるのも革命的である。

    6.トビーC15Eyeおなじみの視線入力装置付きコミュニケーション機器だが、今回眼をどの程度細めれば使えないかを実験してみたが、半分程度眼を細めるとキャリブレーションができなかった。まぶたをしっかりと開け、不安定な動き(眼振など)がない患者には最も使いやすい機器であるが高価(100万円をはるかに超える)なのが玉に瑕。
     
    (後記)ALS患者の運動機能は年月とともに低下していくなかで1つのコミュニケーション機器を購入するのはいいのかどうかに考えさせられる。それより全てレンタルにして機能に応じた機器を取り替えるのが理想であるが機器を変えるごとに練習訓練も必要となりそれに対応できるかも疑問で痛し痒しのも問題である。それと機器メーカーが最もデリケートでアフターケアが必要なスイッチをどこまでフォローできるかも大きなポイントとなる。 (福永記)
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