H25年度定時社員総会

東北大学青木先生によるALS治療研究の1つであるHGF治験の特別講演があった。
肝細胞増殖因子(HGF)の投与効果をネズミで行った実験で運動ニューロン阻害の抑制効果が63%増えたという内容である。まだ効果の度合いは小さいものの、全くどうにもならなかったALS治療の希望が少しずつ芽生えてきていると感じた。この領域でなかなか進展が大きくない1つの理由は他の難病に比べあまりにも発生頻度が少ないので関係研究機関や製薬会社も力を入れにくいのであろう。治療薬の開発費は一般に膨大なのは成功率が低いせいもあるが、治験に関しても実際の患者に投与してその効果と副作用を徹底的に調べる時間と費用も大変である。実験内容よりそういった開発環境のほうにため息を感じた講演であった。(福永記)
H25年度定時社員総会(H25.5.18)
場所:戸山サンライズ
内容
1.総会 13:00−14:30
活動報告、会計報告、監査報告、活動方針、事業計画、 規定制定、予算、その他
2.特別講演 15:00−15:50
「ALS治療研究の最新動向とHGF治験の進展について」
東北大学大学院医学系研究科
神経内科 青木 正志氏
3.交流会 16:00−17:00