重度肢体障害者の方向けタブレット(iPad)活用術、講演会
◆日時:2015年11月18日(水)13時30分〜15時30分
◆会場:文京シビックセンター3階(障害者会館 会議室 C)
◆対象:重度肢体しょうがい者(ALSなどの難病の方)、支援者
◆講師:NPO法人 ICT救助隊 理事 今井氏
◆企画運営:文京区心身障害福祉団体連合会
重度肢体しょうがい者やALSなどの難病の方がコミュニケーションをとる有力手段の1つである「トーキングエイド」の活用方法について、ICT救助隊の今井氏が説明された。iPadには標準搭載されておりiPhone、iPod touchにもインストールができ安価な割りに機能は高い。ALS患者などスライド、フリック、ピンチなどの指操作ができない場合ワイヤレスの外部インターフェイス機器にスイッチを接続しスキャンモードで操作できる。ところがこの外部インターフェイス機器が意外と高価なため支援者にとって手軽に利用できない。このために紹介されたのが「できiPad」と「iOS SWコントロール用IF」(上記写真参照)で前者は2万円以下であるが4種類のスイッチを使え、後者は4千円以下で1種類のスイッチのみとなる。運動機能の乏しいALS患者にとっては後者でも事足りるので、参考出品された数台がその場であっという間に完売してしまった。しかし、「トーキングエイド for iPad」の機種のみには後者が使えないので、市販のブルーツースのキーボード(¥2000ほど)のスペースキーがスイッチとして使えるとのこと。非常に有用な情報をもらえた講習会なのだが、宣伝が不足なのか20名足らずの参加者だったのが非常に残念である。(福永記)
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