日本ALS協会 千葉県支部「活動・イベント・ニュース」

「ALSと共に闘い、歩む会」日本ALS協会千葉県支部、および協賛・支援の活動とイベントを伝える支部公式ブログ。
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国際福祉機器展2017

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    コミュニケーション機器についての概要と感想を述べる(福永記)。
    1.OriHime eye:ディジタル透明文字盤(オリィ研究所)
    視線ユニットをパソコンの下側に設置して目の動きで画面の文字盤を移動させるもの。さらにオリヒメロボットを使って遠隔操作で他人と会話や撮影ができ、価格は¥450,000。これは「伝の心」の基本機能とトビーの視線装置を兼ねたようなもので、目的の文字や絵を中心にシフトさせる機能があるため、あまり目を大きく動かせない患者も利用できるようだ。
    2.アイスイッチ(エンファシス)
    目の運動機能を活用することによりスイッチ動作に変え、最大6つの外部制御をする。テレビ・照明・緊急コール・CA機器の操作と暗い中でも使えるが価格¥160,000がネック。単独で機能を持ちスイッチ出力もあるので「伝の心」でもスイッチとして利用できる。
    3.筋電センサ(トクソー技研)
    額に3つの電極を装着し、目の動きに反応しスイッチとして利用。価格は¥80,000とMCTOSよりはかなり安価だが、電極を額に取り付けるには介護者に工夫や経験が要るのが難点。
    4.FACE i V.2(企業組合 S.R.D)
    カメラの画像で体の一部の微弱な動きを検出し、スイッチとして利用するもの。「話想」の専用入力装置として参考出展されていた。価格は¥98,000で目の自動検出もできるが眼の下の隈を間違って検出する問題もあった。運動機能がかなり低下しても利用できるのがねらい。
    5.Zono(テクノツール)
    ヘッドフォンのような器具にジャイロスコープが装着されており首を振ることでパソコン画面のマウスを動かせる。ある一定時間で保持かオプションの呼気スイッチ Sento(セント)で決定する。
    身体に装着して使うフィンランド製のワイヤレスマウス。価格は約10万円程度で視線型意思伝達装置よりはかなり安価と言える。
    6.ファーグ+aeroTAP(昭和)
    ヘッドフォンのような器具に4ケの筋電センサが装着されており、顔の筋肉や目線の動きで手動のステップ選択ができるようだ。意思伝達ソフト「ハーティーラダー」と連携している。
    7.トビーPCEye Mini(クレアクト)
    この視線センサーと別途ソフトウエアを既存のノートパソコンに接続するだけで、視線型意思伝達装置となる。センサは約30万円で、別途ソフトを入れてマイトビーより約半額程度となるが、パソコン設定や保守できる介護者が要る。
    8.伝の心
    パネル型は重くなく自在アームに取り付ければ使いやすそうだが、まだ「話想」のように画像スイッチを加える検討はされていなかった。

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    2016年国際福祉機器展

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      10/13に見学した展示の中で、コミュニケーション機器について印象の残った点を述べたい。

      1.「新心語り」 前頭葉(額部分の脳)の脳血流の増減を近赤外線で測定することで問い掛けに対してYESなのかNOなのかを判断する装置である。判定時間の長かった旧機器を改善したもので、リラックス状態と何かを計算するなど考える状態を比較する。筆者が試用したところうまく判定できたが、その前の女性が試用した時はダメだった模様。要は気持ちをうまくコントロールできない人は使えないようだ。グラフや波形になじめない一般の介護者にとってこのソフトは使いにくいだろう。できるだけ簡単な操作と色やパターンを使って結果を示す工夫などが望まれる。

      2.Eyeスイッチ カメラで操作する人の眼を画像認識しその開閉をスイッチとして用い、意思伝達装置「話想」の入力装置としてデモをしていた。説明員が操作しているところはうまく動作していたが、筆者が操作すると眼を認識せず、目の隈を眼と認識しうまくいかない。どうも照明を工夫しないとこういう問題があるようだ。瞬きと区別するため閉じている時間を長く設定してスイッチの判定をするのだが、スキャンのタイミングをはずさないよう音声でも聴きながら補完させる工夫でやっている。

      3.その他 MCTOSを視覚化したような意思伝達装置「こころかさね」は残念ながらまだ出品されていなかった。 顔は動くが、手足の動かない患者用に、まぶたの動きを検知する「ヒカリセンサスイッチ」、顔の皮膚のしわの動きをとらえる「ピンタッチ電極」、こめかみの眼球移動による筋電位を検知する「筋電センサ」が徳器技研工業より出品されていた。

      (福永記)

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      国際福祉機器展2015

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        毎年内容が充実してきているのは介護対象の老人の割合が増えてきているためであろう。特に車椅子の多さには驚いた。
        さて、コミュニケーション機器について見て廻ったが、クレアクトがトビーの視線装置で安価な2種類を展示していた。またソフトウエアと視線ユニットを分けて販売することも可能になっていたが、それでもそれぞれ15万円前後とやはり高価ではある。100万円以上する上級の装置とは視線性能はやや劣るようだ。「トーキングエイド」はワイヤレススイッチボックスと組み合わせると外部スイッチでスキャンモードが使えるので「伝の心」の簡易版としての機能はある。アクセスインターナショナルから「トラッカープロ」(19万円:上記の写真参照)というカメラで反射シールを貼り付けた頭部の動きを検知し、マウスポインタとしての役目を果たすものがカタログで紹介されていた。これと類似の機器、手や顔の動きを検知し、それをスイッチとして応用する、マイクロソフト社のOAK Pro Kineticという画像センサは何社かで紹介されているものの製造が中止されているため現在納入が困難という状況のようだ。ゼルボックスの電子補声器はあごに当てるコツが大事で、2種類の声が出せる。10万円と以前より安価になっている。(福永記)
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        平成27年度在宅ケア研修会

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           平成27年度在宅ケア研修会
          「災害時の在宅療養者の支媛について」
          〜東日本大震災の教訓から〜
          日時:2015.9.27(日) 13:30-16:30
          場所:ホテルプラザ菜の花3F大会議室
          内容:
          1.主催者挨拶
           (公財)千葉ヘルス財団在宅ケア部会長:平山登志夫氏
          2.東日本大震災の要援助者支援から見えること
           北里大学病院:小野沢 滋氏
          3.パネルディスカッション
          医療・介護福祉関係者
           ヾ獲娶こども病院医療局神経科部長:小俣卓氏
           ∨問看護ステーション「いちこ」管理者:木所律子氏
           4獲媚圓△鵑靴鵐吋▲札鵐拭失本センター長……:赤間美悪子氏
           行政(市町村、保健所)
           ^飴垤睥霄塋〇祺殄主幹:大久保綾子氏
           ∋撹襍鮃福祉センター地域保健課主査:吉水雅子氏

          災害時というのは非常事態だけでなくまわりの状況も災害によって千差万別である。どうも自治体のマニュアルは1週間程度を想定していなくその程度で復旧の1段階は完了していることを想定して規定しているようだ。しかし、現実は数ケ月経過しても初期段階レベルに達しないことがある。3ケ月ほど経過しているのに支援物資が届かない、あるいは届いてもそれが配布されず管理されていない所に山積みされているなど、講師は課題が多くのこされた経験を話された。驚いたことは避難場所が不適切な場所、すなわち津波に遭遇し孤立してしまうところに設けられていたところもあること。指揮系統がまちまちで実際のリーダーと名目のリーダーが存在していたこと、リーダーによって運営がうまくいったりいかなかったりする差が大きいこと、食料が豊富にある場所の隣に、その食料が手に入らないで困っている避難場所、実情より建前を重視してしまう管理者など、考えさせられる内容が豊富であった。今回の震災は人口の少ない地域だったのでこの程度だったが、もし関東地区であったら想像を絶する大混乱ともっと悲惨な状況がありうるので日頃の備えと訓練が必須との警告で締めくくった。(福永記)

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          笑顔の約束〜難病ALSを生きる

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             昨年、テレビ朝日の12/21放送された「笑顔の約束〜難病ALSを生きる」のドキュメンタリーの印象は強烈だった。ALSになってから笑顔の大切さを感じ、また呼吸器を付けずにそれまでの命を明るく生きていこうという強い意志を持ち続けた1女性の姿に何とも言えぬ感動と涙を誘う。見舞いの人々に深刻な顔を見せず常に笑顔を見せられた力はどこから来るのか。死期が迫ったころに最後のお別れパーティを開くのだが、決して悲しみの雰囲気を出さないよう協力者と明るいパーティの演出をする、また葬儀でも参列者が笑顔で見送ってもらえるようするその考え方にはすごいとしか言えないが、テレビで観ている立場からはその裏の思いを想像してしまい涙が溢れてしまう。人が年老いて死を迎えると慣習に従った葬儀をするが決して明るい気持ちでは見送れない。しかし、こういった形で明るく見送れるのは生前の、特に心の整理ができていたからなのだろうか?いや一般の人がこういう形で人生を締めくくるのは違和感がある。難病という大きな壁にぶち当たりここが潮時だと決断する人にしかやれないのだろうと感じる。(福永記)
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